悩む。いろいろ悩む。たまに病む。

金沢大学修士2年物質化学専攻。#有機化学 #国際協力 #ソーシャルビジネス #双極性障害 #休学 #パラレルキャリア

映画『ポバティーインク~あなたの寄付の不都合な真実〜』を見て考えたこと

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NPO法人World Theater Projectが主催する映画上映会で

前々から興味のあった

『ポバティーインク~あなたの寄付の不都合な真実〜』

を鑑賞してきました。

 

以下内容はあまり関係ありません。

映画をみて国際援助について考えたことをまとめます。

(また、変なことも言っていると思いますが温かい気持ちで見てください笑)

 

映画では、

援助をしまくった結果途上国の経済の仕組みはズタズタになったことが述べられていました。

援助がないと成り立たない経済にしてしまう。

これを『援助産業』による『植民地化』とも述べていました。

いや〜先進国最低です。

じゃあ援助を一切しないとどうなるか?

まあ先進国が好き勝手やって途上国は間違いなく食いぶちにされると思います。

映画では『貧困』を生産性と貿易から分断されていることと述べていました。

その観点からいうと援助がないと、途上国は貧困に陥り、

これまた『先進国さん。最低!』と言われてしまいます。

 

援助ってめんどくさい!

そう思いました。

 

ないと困るけど、ありすぎると副作用がやばい麻薬的な。

援助は現地の適切なニーズをもって用法用量を守らないといけないわけです。

 

話は変わりまして、

これは自分的国際援助におけるフェーズです。

①命を守る

②最低限の生活を守る

③夢を持つ

④教育を受ける

⑤仕事を得る

自己実現

 

そしてすべてのフェーズに法・制度の整備が密接に関わってきます。

 

途上国の支援にも0→1と1→100があります。

0→1は2種類あります。

物資の援助などの『物の配給』と

教育や夢のような『無形物の配給』です。

1→100は途上国の人々のムーブメントをさらに大きくするお手伝いをする行為です。

マイクロファイナンス』とかがそれに当たると思ってます。

 

映画では物資の援助はあまり良い印象で描かれてませんでしたが

要はこの2種類の0→1と1→100の使いわけが重要になるということだと思っています。

『物の配給』は②のフェーズの人にとっては+の効果を与え、

⑤のフェーズの人に−の効果を与えます。

−の効果とは配給された『物』のもともと現地の生産者の仕事を奪ってしまうことです。

 

②のフェーズの人に『物の配給』をし、

③,④のフェーズの人に『夢や教育などの無形物の配給』をし、

⑤のフェーズの人に『1→100』をする。

自分的机上の空論によれば、これができれば、きっと今よりはましになるんだろうなと思います。

 

でも現状これができていません。

それはなぜか・・・・

以下の3つの要因を考えました。

 

a)途上国のニーズを見極めること、フェーズを見極めることが難易度maxだから。

b)”援助産業”により生まれるお金がニーズのある人に届けられるだけの制度が整っていないから

c)”援助産業”により生まれるお金がニーズのある人に届けられる前に誰かに奪い取られてしまうから

 

a)に関してはまあ頑張れって感じです笑。(でもめちゃくちゃ重要!!)

c)に関しては、性悪説的に改善はかなり難しいと思います。

 

b)の制度の改善に関してはなんとかできそうな気がします。

しかし、b)の制度改善に着手すると”援助産業”の成立がより高度化して難易度が増します。

 

僕は援助をする人々の駆動力は充足感にあると考えています

困っている人を自分の力で助けられているんだ。与える側に回っているんだという充足感です。

『物資の供給』はわかりやすくこの充足感を満たせます。

(この充足感がやみつきになってしまうので、人は援助をしすぎてしまうのかもしれません。)

ここで、援助の対象が制度や法の整備に変わった場合、

この充足感が満たされづらくなってしまうのではないでしょうか?

それは今まで自分の善意のお金の使い道が『困っている人』だったものが『脆弱な制度の改正』に変わるためです。これだといまいち支援する側はやる気が上がらず、お金が動きづらくなってしまうのではないかと思います。

 

しかし、制度、法律の整備がなくしては、援助が正しくニーズのある人に届けられることはありません。

 

これが自分的国際協力のジレンマの1つです。

 

現時点では、国際支援団体は現地のニーズを拾うのではなく、無理やり作り出し、

本来なかったニーズをあったことにして、困った人にお金を届けましたよと報告したり、

そもそもニーズのある人に届いてない現状を偽って報告しているそうです。(映画より)

それならば、ニーズのある人に一定数援助を届けつつ、大多数のお金は制度の整備に使いながら、

あなたの援助は困っている人を”直接”助けられていますよという風に虚偽の報告を支援者にする。そんな前向きな嘘をついてもいいんじゃないかと思いました。

 

他にもいろいろごじゃごじゃと考えていますが、この辺にしておきます。

『ポバティーインク~あなたの寄付の不都合な真実〜』

とっても考えさせられる映画でした。

 

まとめると

『援助って面倒くさい笑』

 

以上ですありがとうございました。